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食育・・・2
前回に続き、食べ物と命を考えるシンポジウム2007のお話・・・パート2.第2部はパネルディスカッション、テーマは「家庭からの食育すすめ」です。パネリストには食に携わるスペシャリストの方々が登場です。実際に野菜などを生産していらっしゃる方、その生産者をまとめて農業の新しい取り組みをなさっている方、または料理研究家などそうそうたるメンバー。私は僭越ながら、コーディネーター、つまり進行および議長みたいな役どころです。本当におこがましい・・・何にも知らないのでまさに体当たりです。

およそ2時間のパネルディスカッションでの率直な感想、それは・・・本当に勉強になりました。
お金払っても今回のお話は聞いたほうがよかったです・・・ていうくらい、ためになりました。

なかでも私が心を打たれたお話・・・それは行橋市の内田産婦人科医院の助産師、内田美智子さんのお話・・・・。(彼女は「食卓の向こう側」にたびたび出ていらっしゃる助産師さんです)

現代は働くお母さんに限らず、みんな忙しい、、だから、毎日手作りの愛情たっぷりのご飯なんて、難しい・・・だから惣菜の日があってもいい、出来合いのお弁当の日があってもいい、ただし、ひと手間かけて下さい。お味噌汁1杯。これも出来ないなら、せめて買ってきたものをそのまま出すのはやめて下さい。せめて、器に盛りなおして下さい。そのひと工程で子供は自分がないがしろにされていない・・・自分は愛されているんだと感じることができるんです・・とおっしゃいました。会場からは自然に拍手が・・・そして私は涙が止まりませんでした。

そしてこうもおっしゃいました。
実際に産婦人科の助産婦(暦26年)でいらっしゃいますから、お母さんの時代の変化の感じていらっしゃいます。
食育・・・ひと事ですが、本当に奥深い、ほんの1例ですが、たとえば、赤ちゃんというのはそもそもてのかかるものです、それを面倒くさいからとミルクで育てたとします。ミルクの子は長時間寝る傾向にあるので、てがかからない。小さい頃大切なスキンシップが足りないから性が低年齢化している・・。勿論ミルクで育った子供すべてというわけではありません、様々な事情で母乳育児を断念せざるをえない人もいますから、ただ、統計として、やはり幼児期、母乳の場合自然に行われているスキンシップに比べるとミルクの場合はとりにくいといえます。その後の育てられ方も勿論ありますが、肌のコミュニケーション不足の子供達が意思をもつと、寂しい、スキンシップを求めてとたんに性に走る子供が多いとか・・・避妊もせずに・・・そしてその子供達から生まれた子供達・・・。どうやって子供を育てますか??確かに深刻です。
子は親の鏡という言葉があるように、自分が育てられたようにまた子供を育てますよね、母乳の件は1例ですが、これは日々の生活のなんにでも言えることです。インスタントのだしを使っている母を見ていたら子供は何の疑問も抱かずに出しはもともと顆粒のものと理解します。えらそうなことをいうつもりはありませんが、便利になったけれどもここで、みんながちょっと面倒くさい時代に戻って、日本の食を取り戻すことが、切れない子供、いじめをなくす、そんな悲しい社会現象をなくす第1歩だと思います。おいしいとかまずいとかじゃなくって、手をかけた料理には必ず沢山の愛があふれているはず・・結局その愛がすべてなんですよ。今起こっている社会現象、それは今おこったんではなくて、何10年もの積み重ね、だからなくすには今から何10年かけて社会全体が修正していかなくてはいけないんだとおもいます。食育という言葉をブームにせずに・・・。
by yukiko0904jp | 2007-02-09 23:38 | 食、ベジタブルアンドフルーツ
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